私たちの提案 - キャリア介護システム -
-視点を変えた在宅介護の発想法-
千葉県市川市をフィールドとして介護事業者、ホームヘルパー、さらに介護家族からの研究協力を得つつ、介護現場の情報の可視化を研究しています。
在宅介護の現場では、就業環境や処遇などの問題が大きく、介護従事者の高齢化や離職率の高さなどが問題とされています。また利用者の都合により介護従事者の収入が安定しないことも問題とされています。
私たちは、関係者の話を集積しながらあることに気づきました。それは介護従事者の作業履歴が本人への帰属ではないことです。有資格者であるにもかかわらず自分の実績を客観的に証明することもできず、現場の可視化も十分にすすんでいません。
現場の情報収集が標準化され、可視化が進まなければサービスの品質向上も望めません。
そこで携帯電話やスマホを活用して、介護現場の情報が的確に登録できるしくみを検討しています。そうすれば報告も迅速に行えますし、事業所の集計も格段に楽になります。事業所は、訪問介護計画書を電子データとして介護従事者と共有することで事務処理の省力化とスケジュールの迅速な処理が可能になり、介護従事者の時間のロスも最小限に食い止められるはずです。
作業実績がきちんと蓄積されることで、その介護従事者の能力も明らかになりますし、仕事に対するプライドや信用も生まれてくると考えているのです。
キャリア介護システム実証実験の実施
研究会では、
実証実験の企画・運営は、㈱かいごデザイン(中川潤一社長)
実証実験に参加するヘルパーは、㈱かいごデザインのメンバー10名に参加していただきました。
今回の実証実験により、
2014年10月 報告:㈱かいごデザイン 蔵内将之